装飾コード(英:Formatting codes)は、節記号(§
)を用いて文字列の色や装飾を変更する手法である。
Bedrock Editionでは、節記号は看板、ワールド名、本と羽根ペン、金床・製図台でのアイテム改名、チャット(/say
などメッセージコマンドを含む)で使用できる。
Java Editionでは、server.properties、pack.mcmeta、splashes.txt、言語定義ファイル、ワールド名、データパック内から実行するメッセージコマンド(関数内の/tellraw
など)で使用できる。
外部ツールを用いることでそれ以外の箇所でも使用可能になる。
用途[]
文字列は § 記号とその後に1文字を使い装飾を指定できる。メッセージ内の § 記号とそれに続く16進数は、表示時に文字列の色を変更するようにクライアントに指定する。Bedrock Editionでは、§ 記号は任意の文字列入力で使用できるが、Java Editionでは、server.properties、pack.mcmeta、ワールド名、サーバー名で使用できる。
装飾コードの指定後にカラーコードを指定すると、装飾コードはその色指定以降は無効となる。
例えば「§cX§nY
」とすると「XY」となり、「§nX§cY
」とすると「XY」になる。したがって、装飾コードとともにカラーコードを使用して色を変更したい場合は、最初にカラーコードを指定しなければならない。
Bedrock Editionでは、装飾コードはカラーコードの後も有効になる。さらに §k
を指定して行の終わりの前に §r
が使用されない場合、クライアントGUIはMOTDを超えて、バージョン番号表示の文字列もObfuscatedを続ける。
カラーコード[]
サーバーからクライアントへ向け送られるメッセージには、カラーコードで着色することができる。この色指定された文字列は様々な用途に用いることが可能だ。
コード | 技術名称 | 前景色 | 背景色 | バージョン | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
R | G | B | Hex | R | G | B | Hex | |||
§0 | black | 0 | 0 | 0 | #000000 |
0 | 0 | 0 | #000000 |
|
§1 | dark_blue | 0 | 0 | 170 | #0000AA |
0 | 0 | 42 | #00002A |
|
§2 | dark_green | 0 | 170 | 0 | #00AA00 |
0 | 42 | 0 | #002A00 |
|
§3 | dark_aqua | 0 | 170 | 170 | #00AAAA |
0 | 42 | 42 | #002A2A |
|
§4 | dark_red | 170 | 0 | 0 | #AA0000 |
42 | 0 | 0 | #2A0000 |
|
§5 | dark_purple | 170 | 0 | 170 | #AA00AA |
42 | 0 | 42 | #2A002A |
|
§6 | gold | 255 | 170 | 0 | #FFAA00 |
42 | 42 | 0 | #2A2A00 |
[JE限定] |
64 | 42 | 0 | #402A00 |
[BE限定] | ||||||
§7 | gray | 170 | 170 | 170 | #AAAAAA |
42 | 42 | 42 | #2A2A2A |
|
§8 | dark_gray | 85 | 85 | 85 | #555555 |
21 | 21 | 21 | #151515 |
|
§9 | blue | 85 | 85 | 255 | #5555FF |
21 | 21 | 63 | #15153F |
|
§a | green | 85 | 255 | 85 | #55FF55 |
21 | 63 | 21 | #153F15 |
|
§b | aqua | 85 | 255 | 255 | #55FFFF |
21 | 63 | 63 | #153F3F |
|
§c | red | 255 | 85 | 85 | #FF5555 |
63 | 21 | 21 | #3F1515 |
|
§d | light_purple | 255 | 85 | 255 | #FF55FF |
63 | 21 | 63 | #3F153F |
|
§e | yellow | 255 | 255 | 85 | #FFFF55 |
63 | 63 | 21 | #3F3F15 |
|
§f | white | 255 | 255 | 255 | #FFFFFF |
63 | 63 | 63 | #3F3F3F |
|
§g | minecoin_gold | 221 | 214 | 5 | #DDD605 |
55 | 53 | 1 | #373501 |
[BE限定] |
装飾コード[]
コード | 公式名称 | Bedrockとの互換性 | Javaとの互換性 |
---|---|---|---|
§k | Obfuscated | はい | はい |
§l | Bold | はい | はい |
§m | いいえ[1] | はい | |
§n | Underline | いいえ[1] | はい |
§o | Italic | はい | はい |
§r | Reset | はい | はい |
§k
指定後に表示される不作為に選ばれる文字は、常にもともとの文字と同じ幅になる。例えば、「m」を指定するとその幅のランダムな文字が繰り返し表示されるが、「i」ではその幅に限られた文字しか表示されない。
§r
を指定することで、その場所以前の装飾コード指定をすべて取り消すことができる。例えば「§nXXX§rYYY
」とすると「XXXYYY」となる。
入力[]
- ほとんどのUS/UKキーボード (英語キーボード) を備えたWindowsで「§」を入力するには、Alt + 21 (cp437のaltコード) と入力する。その他のキーボードの場合、Alt + 0167 (いずれもテンキーの数字を用いること) と入力する。
- Windowsレジストリで
EnableHexNumpad
が有効になっている場合、Alt + +A7 (メインキーボードの「A」を使用) はUnicodeであるため、どの言語でも機能する。 - USキーボードを搭載したMacでは ⌥ Option + 6 (US 拡張では ⌥ Option + 5) と入力する。その他のキーボードの場合は、⌥ Option + 00a7と入力する。
- LinuxでComposeキーが有効になっている場合は、Composesoと入力する。記号は、Unicodeショートカットを使用して入力することもできる:Ctrl + ⇧ Shift + u00a7
- このページから文字をコピーし、本に貼り付けるには Ctrl + V とする。ただし、チャット欄やコマンドブロックの GUI などでは貼り付けることはできない。
- 日本語版Windowsの日本語キーボードでは Alt + 33176 とする。かな漢字変換が有効であれば、セクションを変換することで「§」を入力可能だ (MS IME の場合)。ただし Minecraft そのものはIMEに対応していないので、コピー&ペーストで対応するか、Modを用いる必要がある。
サンプルテキスト[]
以下の文字列は、本と羽根ペンにコピー&ペーストすることで以下の画像のように表示される:
§nMinecraft Formatting§r §00 §11 §22 §33 §44 §55 §66 §77 §88 §99 §aa §bb §cc §dd §ee §ff §rk §kMinecraft §rl §lMinecraft §rm §mMinecraft §rn §nMinecraft §ro §oMinecraft §rr §rMinecraft |
server.propertiesやpack.mcmetaでの使用[]
MOTD で着色や装飾をするには、§ の代わりに \u00A7
を使用する必要がある。そのため、§5 を使うには \u00A75
とする。装飾と着色は併用することができるが、装飾は着色の後にしなくてはならない。一覧は以下のとおりである。
コード | 公式名称 | MOTD コード | Note |
---|---|---|---|
§0 | Black | \u00A70 | |
§1 | Dark Blue | \u00A71 | |
§2 | Dark Green | \u00A72 | |
§3 | Dark Aqua | \u00A73 | |
§4 | Dark Red | \u00A74 | |
§5 | Dark Purple | \u00A75 | |
§6 | Gold | \u00A76 | |
§7 | Gray | \u00A77 | |
§8 | Dark Gray | \u00A78 | |
§9 | Blue | \u00A79 | |
§a | Green | \u00A7a | |
§b | Aqua | \u00A7b | |
§c | Red | \u00A7c | |
§d | Light Purple | \u00A7d | |
§e | Yellow | \u00A7e | |
§f | White | \u00A7f | |
§k | Obfuscated | \u00A7k | |
§l | Bold | \u00A7l | |
§m | \u00A7m | [Java Edition限定] | |
§n | Underline | \u00A7n | [Java Edition限定] |
§o | Italic | \u00A7o | |
§r | Reset | \u00A7r | |
\n | New line | \n | [fn 1] |
- ↑ Raw JSON only.
古いバージョンとの互換性[]
装飾コードは、server.properties ファイルの motd
の行で使用できるが、節記号は \u00A7
としてエスケープする必要がある。節記号を直接入力したとしても、サーバーはそれを \u00C2\u00A7
(§) に置換する。
クライアントでは、疑問符の文字が \u00C2 と表示され、それが複数続いてある場合は、MOTD では \u00C2 が削除される。これは互換性がない場合に発生する。
言語パックでの使用[]
言語ファイルでは、上記同様 §
を使用することで名前や説明文の装飾、着色を施すことができる。また、end.txt
と credits.json
でもこれを使用できる。例えば、ダイヤモンドの名前を §dダイヤモンド§r
とすることで、ダイヤモンド と見えるようにできる。
ワールド名での使用[]
通常は不可能だが、NBTExplorer などの外部ツールを用いることで、ワールド名に装飾や着色ができる。これを行うには、ワールドの level.dat に LevelName タグを選択すれば良い。以下は、LevelName を設定した例である:
§1R§2e§3d§4s§5t§6o§7n§8e §9C§ar§be§ca§dt§ei§fo§1n§2s
これはまた、ワールドのフォルダ名にコードを加える事でも可能である。ワールド選択画面では、指定された色や装飾が表示される。
これと同様に、リソースパックでも § を用いて装飾、着色ができる。
Bedrock Editionでは、ワールドを作成するときにワールド名内で § を使用することができる。これにより、ゲームに変更を加えることなく、ワールド名内で装飾コードを使用できる。
サーバー名での使用[]
NBTExplorer などの外部ツールを用いることで、サーバー名を着色することが可能である。.minecraft
ディレクトリにある servers.dat
ファイルに Name
属性を選択してこれが行える。以下は、Name
タグを設定した例である:
§4§lMinecraft §6§lServer
歴史[]
§k
はBeta 1.8で導入された後、Java Editionでは3回変更された。右側は、§k
が指定された1234567890abcdefghijklmnopqrstuvwxyz~!@#$%^&*()-=_+{}[]
の文字が4つの異なるバージョンでどのように見えるかの画像である。
トリビア[]
- The color codes almost exactly match, in order, the 16 colors available using a Color Graphics Adapter (CGA), as released in 1981. Only color 6 differs; the value for color 6 in Minecraft –
#FFAA00 – differs from that made for CGA –
#AA5500. - In Legacy Console Edition,
\n
worked outside of Raw JSON, although\n
would still be in the text, with the new line after\n
in the text.
脚注[]
- ↑ a b MCPE-41729
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