色調(英:Tint)は、一部のブロック、アイテム、パーティクルなどを描画するために適用される描画方法である。これを用いることで膨大な数のテクスチャファイルを用いずとも、幅広い色でオブジェクトを描画することができる。
ブロック・液体の色調[]
草[]
以下のブロックは1.18現在では"grass"(草)のグループのブロックに含まれ、これに基づいて色調が適用される。
これらのブロックの色調はバイオームに依存し、一部の例外を除き専用のカラーマップから選択される。
以下の削除されたブロック(ほとんどは意図せず削除された)も同様の色調を用いている(色の全リストはここ及びここを参照)。
- Green Shrub
- Potted Green Shrub
- Potted Grass
- Potted Grass Block
葉[]
以下のブロックは1.18現在では"foliage"(葉)のグループのブロックに含まれ、これに基づいて色調が適用される。
これらのブロックの色調はバイオームに依存し、一部の例外を除き専用のカラーマップから選択される。
以下の削除されたブロック(ほとんどは意図せず削除された)も同様の色調を用いている(色の全リストはここを参照)。
- Potted Oak Leaves
- Potted Birch Leaves
- Potted Spruce Leaves
- Potted Jungle Leaves
- Potted Acacia Leaves
- Potted Dark Oak Leaves
- Potted Vines
水[]
ワールド内に設置された水も色調を用いて描画される。大釜に入った水に関しても同様である。
草や葉とは異なり、水の色は個別に決定されておりカラーマップを用いない。以前のシステムでも同様である。
茎[]
その他の作物と異なり、カボチャの茎、スイカの茎は成長の段階に応じて異なる色を適用する色調のシステムが用いられている。
レッドストーンワイヤー[]
レッドストーンワイヤーは、信号強度によって異なる色を適用する色調のシステムが用いられている。信号が無い状態では暗い赤色に、信号強度最大では明るい赤色で描画される。
ポーション入り大釜[]
大釜に入れられたポーションの色にも色調が用いられている。[情報提供依頼]
固定の色調[]
ごく一部のブロックは、色調のシステムを適用しているもののどんな状況においても色が変わらない。この仕様の理由は不明であるが、色調のシステムを用いない通常のテクスチャと視覚的には一切変わりない。
エンティティ[]
経験値オーブ[]
経験値オーブの本来のテクスチャは白、灰色、赤色で構成されており、ここにグラデーションを適用することで緑色や黄色に描画されている。
その他[]
パーティクル[]
ステータス効果のパーティクル及びその他一部のパーティクルはデータ上は灰色のテクスチャとして存在しており、ここに色調を用いて色を適用する。ステータス効果以外で主要なものとして、各種(水、溶岩、ハチミツ、泣く黒曜石、胞子の花)の雫のパーティクル、クリティカルヒット及び魔法のパーティクル(元々は白だが橙色の色調が適用される)がある。
これらのうち一部のパーティクルにはコマンドを用いて色を設定できる。
エンドゲートウェイビーム[]
エンドゲートウェイは特定の状況下でビームを発し、このビームの色はビームが発せられた理由に依存して色調が適用される。
ガーディアンのビーム[]
攻撃の際にガーディアンが放つビームは時間によって色調が変化する。
ワールド境界[]
Java Editionでのワールド境界にはいくつかの色調がある。ワールド境界が動いていない時は青色が、拡大しているときには緑色が、収縮しているときには赤色が適用される。ワールド境界はプレイヤーが近づくほど不透明に、反対に離れるほど透明に見える。
バイオームの色調[]
草、草ブロック、葉、ツタ、サトウキビ及び水と空などその他の要素の色は、バイオームの気温及び降水の値によって決定される。苔むした丸石、苔むした石レンガ、花の茎部分などはバイオーム色によって変化しない[1]。
バイオームの降水値は典型的には0.0~1.0であり(砂漠では2.0、雪の降るタイガでは-0.5)、この値を海面での値としてそこから高度が上昇するにつれ0.00166667/メートルで減少する。
バイオームにおける草や葉の色はそれぞれgrass.png、foliage.pngという名称の256×256のカラーマップから選択される。これらのカラーマップはassets\minecraft\textures\colormap
[JE限定]、textures\colormap
[BE限定]に格納されている。grass.pngは草ブロックの側面及び上面、そしてその他の草の描画に用いられる色を決定する。対して、foliage.pngは(トウヒとシラカバを除いた)全ての木の葉の色を決定する。
バイオームのカラーマップは基本は色勾配のある三角形である。よって画像の左下半分の部分のみが描画の色決定に用いられるのだが、foliage.pngにおいては右上半分にも色がついている。さらに左図のように実際にゲームで読み込まれるピクセルは全体に対して少ない。なお、ピクセルは以下の式に基づいてカラーマップから選択される。
決定された気温及び降水値(コード内ではそれぞれAdjTemp、AdjRainfall)はカラーマップからバイオーム色として選択するピクセルを決定する際に用いられる。Temperature = 0.0
and Rainfall = 0.0
はカラーマップの右下に対応し、X軸方向にそって対応する気温が、Y軸方向に沿って対応する降水値がそれぞれ1.0まで増加する。色を取得するための値は以下のように算出される。
AdjTemp = clamp( Temperature, 0.0, 1.0 ) AdjRainfall = clamp( Rainfall, 0.0, 1.0 ) * AdjTemp
"clamp"は気温と降水値の値を0.0~1.0の範囲内に制限する。制限された降水値にはさらに決定された気温が乗算され、左下の三角形の中に入るように値が調整される。一部のバイオームの範囲は左上図に示したとおりであり、乗算によってすべての点は右下の隅側へ移動されている。
バイオーム間の境界においては、境界にあたるブロック及びそこから8ブロックの範囲のブロックに関しては2バイオームの色値の中間値を計算して最終的な描画色が決定される。
正確な気温及び降水値は様々なプロジェクトから知ることができる(例:this biome code)。
バイオーム色はマップからも見ることができる[Bedrock Edition限定][2]。
色調のハードコードディング[]
特定のバイオーム色はハードコーディングされており、Minecraftのコード内にロックされていてテクスチャファイルから取得されない。このため、バイオーム色に変更を加えるにはmodの使用が必要となる。
沼地のバイオーム色[]
沼地のバイオーム色は海面で0.8であり高度の影響を受けない。その代わり、パーリンノイズが湿地の気温を変化させるために用いられている。気温が−0.1を下回った場合は緑色(
#4C763C)が、でなければ淡い茶色(
#6A7039)が用いられる。
暗い森のバイオーム色[]
暗い森のバイオーム色は(
#FEFEFE)を基本として暗い緑色(
#28340A)との間の中間値から最終的な色を決定する。
荒野のバイオーム色[]
荒野のバイオーム色はすべてハードコーディングされており、二種類のタン色(淡い茶色、それぞれ
#90814Dと
#9E814D)を用いる。grass.pngやfoliage.pngには存在しない色を用いており、また高度によらない。
その他のバイオーム色[]
その他のいくつかのバイオーム色の変更に関しては外部ツールを用いる必要がある。シラカバやトウヒの葉、水(ハードコーディングされたオーバーレイを持つ)、そして空や霧などの色に関しても同様である。
歴史[]
脚注[]