吹きさらしの丘(英:Windswept Hills)は主に高低差に富んだ地形に生成される、やや稀少な冷帯バイオームである。このバイオームには3つの種類がある。
説明[]
吹きさらしの丘は、パラメータ「Erosion(浸食)」の値が大きく、「Factor」の値が小さい地域に生成される。草や葉は青緑色で、地表は主に草ブロックで覆われ、稀に石が露出しているほか、多くの鉱脈と鉱物の塊が生成される。またこのバイオームは山岳に並びエメラルド鉱石が生成される数少ないバイオームの一つである。吹きさらしの丘の崖は大凡Y=140程に最高点を持ち、Y=120以上では雨が雪に変わり、丘は雪に覆われる。地下では深層岩の層も含め虫食い石が生成されシルバーフィッシュがスポーンすることがある。
地形生成アルゴリズムの関係で、吹きさらしの丘は他のバイオームと比べ変わった特徴と形成をしている。浮島や浮いたブロック、張り出した崖、巨大な滝(時には溶岩の滝も)一般的に生成される。これにより、このバイオームは印象的な地形を生成することがあり、この性質は吹きさらしのサバンナではさらに顕著である。
高低差による落下ダメージ、高地ゆえの積雪や氷結などにより、吹きさらしの丘でのサバイバルは初心者には困難になるだろう。しかし、ひとたびその環境に慣れる、あるいは防衛拠点として十分な平らな場所を見つけたならば極めて生活しやすいバイオームにも成り得る。ラマは手懐ければ物資の運搬に非常に有効である。水は光源や天井を用いて氷結を防ぐ必要があるほか、(特にMobと戦闘する際は)水に流されて切り立った崖から落下しないように周囲を注意しなければならない。また、吹きさらしの丘では採掘にも十分注意が必要である。しばしば虫食い石が生成されているため、戦闘の用意が出来ていなければ多数のシルバーフィッシュに取り囲まれてしまうだろう。
水入りバケツは吹きさらしの丘の崖を登るのに有効であり、崖の少し高い位置に水を設置しそこまで登り、再び水を少し高い位置に設置し…を繰り替えすことで崖を登ることができる。また水は積もった雪から雪玉を得るのにも有効である。
これらのバイオームはパラメータ「Erosion(浸食)」が大きく、気温が中程度から低い地域で生成されるため、周囲には温帯、冷帯、氷雪バイオームが存在する。オークの木がトウヒの木の代わりに生成されることがあるほか、これらのバイオームにはラマがスポーンする。
種類[]
吹きさらしの丘には以下の3つの種類がある。
吹きさらしの丘[]
種類 |
冷帯 |
---|---|
出現頻度 |
時々 |
気温 |
0.2 |
ブロック |
草ブロック |
草の色 |
|
葉の色 |
|
水の色 |
吹きさらしの丘(英:Windswept Hills)はこれらのバイオームの通常の種類である。石と草ブロック(一部高い草)で覆われた地表、離散的に生成されるオーク、トウヒの木が特徴である。気候帯が冷帯であるため、Y=120以上では雨は雪に変わり、地面には雪が積もり、水は氷へと変化する。サバンナの高原と並んで、ラマがスポーンするただ2つのバイオームのうちの一つである。
Java Editionでは:
Mob | スポーン確率 | スポーン数 |
---|---|---|
地下水生生物カテゴリ | ||
ヒカリイカ | 10⁄10 | 2–4 |
友好カテゴリ | ||
ヒツジ | 12⁄45 | 4 |
ブタ | 10⁄45 | 4 |
ニワトリ | 10⁄45 | 4 |
ウシ | 8⁄45 | 4 |
ラマ | 5⁄45 | 4–6 |
敵対カテゴリ | ||
クモ | 100⁄516.25 | 4 |
ゾンビ | 95⁄516.25 | 4 |
村人ゾンビ | 5⁄516.25 | 1 |
スケルトン | 100⁄516.25 | 4 |
クリーパー | 100⁄516.25 | 4 |
スライム[注釈 1] | 100⁄516.25 | 4 |
エンダーマン | 10⁄516.25 | 1–4 |
ウィッチ | 5⁄516.25 | 1 |
スパイダージョッキー | 1⁄516.25 | 1 |
チキンジョッキー | 0.25⁄516.25 | 1 |
環境カテゴリ | ||
コウモリ | 10⁄10 | 8 |
- ↑ スライムチャンクでのみ
Mob | スポーン確率 | スポーン数 |
---|---|---|
友好カテゴリ | ||
ヤギ | 20⁄83 | 2–3 |
ヒツジ | 12⁄83 | 2–3 |
ブタ | 10⁄83 | 1–3 |
ニワトリ | 10⁄83 | 2–4 |
ヒカリイカ[注釈 1] | 10⁄83 | 2–4 |
ウシ | 8⁄83 | 2–3 |
ウーパールーパー[注釈 2] | 8⁄83 | 1–4 |
ラマ | 5⁄83 | 4–6 |
敵対カテゴリ | ||
クモ | 100⁄496.25 | 1 |
ゾンビ | 95⁄496.25 | 2–4 |
村人ゾンビ | 5⁄496.25 | 2–4 |
スケルトン | 80⁄496.25 | 1–2 |
クリーパー | 100⁄496.25 | 1 |
スライム[注釈 3] | 100⁄496.25 | 1 |
エンダーマン | 10⁄496.25 | 1–2 |
ウィッチ | 5⁄496.25 | 1 |
スパイダージョッキー | 1⁄496.25 | 1 |
チキンジョッキー | 0.25⁄496.25 | 1 |
環境カテゴリ | ||
コウモリ | 10⁄10 | 2 |
吹きさらしの森[]
種類 |
冷帯 |
---|---|
出現頻度 |
時々 |
気温 |
0.2 |
ブロック | |
草の色 |
|
葉の色 |
|
水の色 |
吹きさらしの森(英:Windswept Forest)にはまばらにオークやトウヒの木が生成され、吹きさらしの丘と異なり石が露出している部分がない代わりに、より多くの高い草や木が見られる。多くの木は有用な資源となりうる一方で、落下ダメージの危険性はいまだ脅威であり、特に川やその他の標高の低いバイオームとの境界に生成されている場合その危険性は顕著である。この種類はパラメータ「Humidity(湿度)」の高い地域に生成されるため、普通タイガやシラカバの森などの森林バイオームに囲まれている。
吹きさらしの森では吹きさらしの丘と同じMobが、同じ確率でスポーンする。
吹きさらしの砂利の丘[]
種類 |
冷帯 |
---|---|
出現頻度 |
時々 |
気温 |
0.2 |
ブロック | |
草の色 |
|
葉の色 |
|
水の色 |
吹きさらしの砂利の丘(英:Windswept Gravelly Hills)は、表面の数層が砂利で置換されている種類である。草ブロックの大半が砂利で置換されているため木はあまり生成されず、相対的に不毛な地となっている。地下からこのバイオームの地上に出ようとする際には落下してくる砂利で窒息する危険がある為注意が必要である。このバイオームはパラメータ「Humidity(湿度)」の値が小さい地域で生成されるため、主に平原や雪原と接する。
吹きさらしの砂利の丘では吹きさらしの丘と同じMobが、同じ確率でスポーンする。
技術的情報[]
ID[]
名称 | 名前空間ID | 翻訳キー |
---|---|---|
吹きさらしの丘 | windswept_hills | biome.minecraft.windswept_hills |
吹きさらしの森 | windswept_forest | biome.minecraft.windswept_forest |
吹きさらしの砂利の丘 | windswept_gravelly_hills | biome.minecraft.windswept_gravelly_hills |
名称 | 名前空間ID | 数値ID |
---|---|---|
[表示名なし] | extreme_hills | 3 |
[表示名なし] | extreme_hills_plus_trees | 34 |
[表示名なし] | extreme_hills_mutated | 131 |
歴史[]
Java Edition Alpha | |||||
---|---|---|---|---|---|
v1.2.0 | preview | 山岳を含むバイオームを追加。 | |||
技術的には山岳はバイオームではなかったが、新しいバイオームの中に頻繁に生成されていた。しかし、今回の更新以前もこのようなことがあった。 | |||||
Java Edition Beta | |||||
1.8 | Pre-release | バイオームが刷新され、山岳が極限の丘陵としてバイオームとなった。 | |||
Java Edition | |||||
1.7.2 | 13w36a | 極限の丘陵とその他のバイオームを追加。 | |||
極限の丘陵の端バイオームは自然生成されなかった。 | |||||
極限の丘陵にはマツの木と雪が生成された。 | |||||
1.13 | 18w16a | 「極限の丘陵M」を「変異した極限の丘陵」に改名。 | |||
「極限の丘陵+M」を「変異した極限の丘陵+」に改名。 | |||||
18w19a | 「極限の丘陵」を「山岳」に改名。 | ||||
「極限の丘陵の端」を「山麓」に改名。 | |||||
「極限の丘陵+」を「森のある山」に改名。 | |||||
「変異した極限の丘陵」を「砂利の山」に改名。 | |||||
「変異した極限の丘陵+」を「砂利の山+」に改名。 | |||||
pre5 | IDをextreme_hills からmountains に変更。
| ||||
IDをsmaller_extreme_hills からmountain_edge に変更。 | |||||
IDをextreme_hills_with_trees からwooded_mountains に変更。 | |||||
IDをmutated_extreme_hills からgravelly_mountains に変更。 | |||||
IDをmutated_extreme_hills_with_trees からmodified_gravelly_mountains に変更。 | |||||
2019年9月28日 | MINECON Live 2019内で、山岳が視聴者のバイオーム投票で勝利した;地形生成の改善、新種の雪、ヤギの追加などが予定されている。 | ||||
March 5, 2021 | バイオーム名が山岳から1.13以前の極限の丘陵へ戻されるかもしれないと発表された。 | ||||
1.18 | Experimental Snapshot 1 | 砂利の山+と山麓が削除された。 | |||
experimental snapshot 2 | 新しい「山岳」の代わりに今までの「山岳」は再び「極限の丘陵(英:Extreme hills)」に、「砂利の山」は「砂利の丘陵(英:Gravelly hills)」に改名された。 | ||||
experimental snapshot 4 | 極限の丘陵の極限性が上がった。 | ||||
21w40a | 「極限の丘陵」は「吹きさらしの丘」に改名された。 | ||||
「森のある山」は「吹きさらしの森」に改名された。 | |||||
「砂利の丘陵」は「吹きさらしの砂利の丘」に改名された。 | |||||
IDextreme_hills はwindswept_hills に変更された。 | |||||
IDwooded_mountains はwindswept_forest に変更された。 | |||||
IDgravelly_hills はwindswept_gravelly_hills に変更された。 | |||||
Pocket Edition Alpha | |||||
0.1.0 | 中に小さな山岳が生成されるバイオームを追加。 | ||||
0.9.0 | build 1 | 適切な極限の丘陵バイオームなどのバイオームを追加。 | |||
極限の丘陵バイオームはにはマツの木しか生成されなかった(オークの木はなし)。木は森のある山でのみみられた。 | |||||
極限の丘陵の頂上には雪が見られる。 | |||||
0.9.5 | 亜種、極限の丘陵+を追加。 | ||||
0.11.0 | build 1 | 極限の丘陵Mと極限の丘陵+Mの亜種を追加。 | |||
build 10 | 極限の丘陵Mバイオームの砂利の数が増加。 | ||||
Pocket Edition | |||||
1.1.0 | alpha 1.1.0.0 | 極限の丘陵に出現するラマを追加。 | |||
Bedrock Edition | |||||
1.2.0 | ? | 極限の丘陵に雪を追加。 | |||
Caves & Cliffs (experimental) | beta 1.16.200.52 | Added goats, which currently spawn in extreme hills as a placeholder. | |||
beta 1.16.220.50 | ヤギが極限の丘陵でスポーンしなくなった。 | ||||
beta 1.17.30.23 | 砂利の山+が自然に生成されなくなった。 | ||||
beta 1.17.40.20 | 吹きさらしの丘の各種バイオームが稀少になった。 | ||||
Legacy Console Edition | |||||
TU5 | CU1 | 1.00 | Patch 1 | 1.0.1 | 極限の丘陵バイオームを追加。 |
TU31 | CU19 | 1.22 | Patch 3 | 極限の丘陵の亜種バイオームを追加。 |
問題点[]
「吹きさらしの丘」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。
ギャラリー[]
関連項目[]
脚注[]