レッドストーンリピーター(英:Redstone Repeater)は、受け取ったレッドストーン信号を最大の強度にして一定の遅延後に出力できるブロックである。
信号の伝わる向きを規定することにも使用できるほか、側面から信号を入力することで自身の発する信号状態を固定することができる。
入手[]
破壊から[]
レッドストーンリピーターは素手でもすぐ壊すことができ、アイテムとしてドロップする。
レッドストーンリピーターは以下の場合に壊れてアイテムとしてドロップする。
- 取り付けられたブロックが動いたり、壊された場合
- 水や溶岩が流れてきた場合[Java Edition限定]
- ピストンに押された、もしくはピストンに押されたブロックがやってきた場合
クラフトから[]
材料 | クラフトのレシピ |
---|---|
レッドストーントーチ + レッドストーンダスト + 石 |
自然生成[]
レッドストーンリピーターはジャングルの寺院と古代都市に自然生成される。
用途[]
レッドストーンリピーターは前後の向きを持つ。上面には前に向かって三角の矢印が描かれている。 また、リピーターは上面に2つの小さなレッドストーントーチを持つ。トーチの色は出力がONかどうか示しており(OFFの時は暗い赤、ONの時は明るい赤)、トーチの間の距離はリピーターが信号の伝達に加える遅延を示している。
リピーターは不透過ブロック(土・石など。ガラス・葉など以外)や上下反転したハーフブロック・階段にのみ設置できる。
リピーターは0.125ブロック(8分の1)の高さを持つ。
信号の伝達[]
リピーターは後ろから前にのみ信号を伝達するが、そのふるまいは横からの信号で変更することができる(下記信号のロックを参照)。
レッドストーンリピーターの後ろ側には以下の任意の異なる構成部品で動力を送ることができる
- アクティブな動力源 (レッドストーントーチ・レバー・レッドストーンブロックなど)
- 動力の送られたレッドストーンダスト
- 動力の送られたレッドストーンコンパレーターか、リピーターの方向を向いている動力の送られた他のレッドストーンリピーター
- 動力の送られた不透過ブロック (ディスペンサー・レッドストーンランプなど、透過する機械部品を含む)
レッドストーンリピーターは前側にある以下の構成部品に動力を送ることができる
- レッドストーンダスト
- レッドストーンコンパレーターや別の方向を向いた別のレッドストーンリピーター
- 機械部品 (ピストン・ドアなど)
- 不透過ブロック
レッドストーンリピーターによって動力を送られた不透過ブロックは"強力に動力を送られた状態"(レッドストーンダストによって「微弱に動力を送られた状態」とは対照的に)と呼ばれる。強力に動力を送られた不透過ブロックは他のレッドストーンの構成部品と同じように、レッドストーンダストに動力を送ることができる。
信号のリピート(増幅)[]
レッドストーンリピーターはレッドストーン信号を「リピート」(増幅)し、レベル15の動力まで回復させられる。
レッドストーン信号は最大レベルで15の強度を持ち、信号レベルはレッドストーンダストを1つ通過するごとに1ずつ減る。レッドストーンダスト上を15ブロック以上信号を伝達させたい場合、信号を最大強度に増幅するのにレッドストーンリピーターを使うことができる。不透過の固体ブロックをリピーターの前後に設置することで、さらに2ブロックの距離を延長できる。
レッドストーンリピーターによって長い距離信号を送ることができる一方で、リピーター1個につき僅かな遅延が信号に加わる。代用品として遅延なしで信号を遠くまで伝達できるインスタントリピーター回路(aka Instawire)がある。
信号の遅延[]
最初に設置された時、レッドストーンリピーターは1レッドストーン・チック(2ゲーム・チック、0.1秒)の遅延を持つ。
リピーターを一度右クリックすることで、リピーターの遅延を1チックから2チック(リピーター上の2つのレッドストーントーチの距離により示される)に設定でき、もう一度右クリックをすると3チックに、もう一度で4チックに、さらにもう一度で1チックに戻せる。 さらに長い遅延は複数のリピーターを使うことで作り出すことができる - 例えば、'4'と'1'に設定されたリピーターを組み合わせると0.5秒(0.4秒 + 0.1秒 = 0.5秒)の遅延にできる。
2~4チックに設定されたリピーターは自分より短いチックのONのパルスを長くする。これはリピーターの遅延を合わせるのに使える。また、自分より短いチックのOFFのパルスをうち消す。例えば、4チックに設定されたリピーターは1チック・2チック・3チックのONのパルスを4チックのONのパルスに変換し、4チック以下のOFFのパルスを通過させない。
信号の方向[]
レッドストーンリピーターは"ダイオード"として動作する - レッドストーン信号を一方向にのみ通すことができる(レッドストーン信号をどの方向にも送るレッドストーンダストや不透過ブロックとは違って)。
ダイオードは出力から戻ってきた信号からレッドストーン回路を守るのに使うことができる。また、回路の一部を他と分離するのに使うことができる。
ダイオードの代用品としてはレッドストーンコンパレーターや透過ダイオードも存在する。
信号のロック[]
レッドストーンリピーターは横に設置されたレッドストーンリピーターからの出力で"ロック"できる。ロック時は、入力がどうであれリピーターからの出力が変化しなくなる(動力が送られていてもいなくても)。横に設置されたリピーターがOFFになった時、リピーターは通常のふるまいに戻る。
リピーターは横に設置されたレッドストーンコンパレーターからでもロックできる。コンパレーターの出力はコンテナと同様に3方向から影響を受けるので、信号がロックされる追加の可能性が提示されている。
リピーターが他のリピーター(コンパレーターではなく)からロックされている間、上面のレッドストーントーチはロック状態を示す岩盤の棒に変わる。
技術的情報[]
ID[]
- 1.13 以降の Java Edition
アイテム、ブロック共に repeater
になっている。動力を受けているか否かはIDではなく、プロパティで識別している。
- 1.12.2 までの Java Edition 及び Bedrock Edition
レッドストーンリピーターのIDは現在動力が送られているかどうかを明示している。
名前 | ID名 | ブロックID |
---|---|---|
レッドストーンリピーター(非アクティブ) | unpowered_repeater |
93 |
レッドストーンリピーター(アクティブ) | powered_repeater |
94 |
レッドストーンリピーター(アイテムとして) | repeater |
356 |
データ値[]
minecraft:unpowered_repeater
minecraft:powered_repeater
ビット | 値 |
---|---|
0x1 0x2 |
レッドストーンリピーターの向きを指定する。 この場合、レッドストーンリピーターの「矢印」の反対方向であることに注意。
|
0x4 0x8 |
レッドストーンリピーターの遅延レベルを指定する。
|
レッドストーンリピーターのデータ値は方角の値に4×(遅延レベル-1)したものになる。
例えば、東を向いた3レッドストーンティックの遅延をもったリピーターのデータ値は3+4×(3-1)=11である。
DV | 向き | 遅延レベル |
---|---|---|
0 | 南 | 1 |
1 | 西 | 1 |
2 | 北 | 1 |
3 | 東 | 1 |
4 | 南 | 2 |
5 | 西 | 2 |
6 | 北 | 2 |
7 | 東 | 2 |
8 | 南 | 3 |
9 | 西 | 3 |
10 | 北 | 3 |
11 | 東 | 3 |
12 | 南 | 4 |
13 | 西 | 4 |
14 | 北 | 4 |
15 | 東 | 4 |
Block state[]
- 1.13 以降
レッドストーンリピーター/1.13/BS
- 1.12.2 まで
名前 | デフォルト値 | 取り得る値 | 説明 |
---|---|---|---|
delay | 1 | 1 2 3 4 | レッドストーンリピーターの遅延レベル。 |
facing | north | east north south west | レッドストーンリピーターの向き。三角形の模様の方向に動力が伝わる。 ここでいう「向き」とは、三角形の模様とは逆になり、プレイヤーに向かうことに注意。 |
locked | false | false true | レッドストーンリピーターにロックがかかっているかどうか。ロック状態のとき true |
powered | false | false true | レッドストーン動力を受けているかどうか。受けていれば true 、そうでなければ false |
動画[]
歴史[]
Java Edition Beta | |||||
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1.3 | レッドストーンリピーターが追加された。元々は"1, 2, 5, 7"の4つの設定が可能だった[1]が、これは"1, 2, 3, 4"に変更された。[2] | ||||
Java Edition | |||||
1.3.1 | レッドストーンリピーターはジャングルの寺院の中に自然生成されるようになった。 | ||||
1.4.2 | 12w42a | リピーターのロック機能が追加された。 | |||
1.7.2 | ブロックID 93(OFF状態)とブロックID 94(ON状態)が/give コマンドから削除された。 | ||||
1.8 | リピーターはON状態の時に光を発しないようになった。 | ||||
1.13 | 17w47a | IDが repeater に統合された。それに伴い、プロパティ powered が追加された。
| |||
底面が描画されるようになった。 | |||||
「平坦化」に伴い、数値IDである93、94、356が撤廃された。 | |||||
1.14 | 18w43a | テクスチャが変更された。 | |||
18w50a | 岩盤のテクスチャの変更に伴い、ロックされたレッドストーンリピーターのテクスチャが変更された。 | ||||
19w12b | ガラス、氷、グロウストーン、シーランタンの上に設置できるようになった。 | ||||
1.19 | 22w13a | 古代都市に生成されるようになった。 | |||
1.20.2 | 23w33a | 使用するサウンドが石系のものから木製のブロック用のものに変更された。 | |||
Pocket Edition Alpha | |||||
v0.14.0 | build 1 | レッドストーンリピーターが追加された。 | |||
Bedrock Edition | |||||
1.2.0 | beta 1.2.0.2 | 底面が描画されるようになった。 | |||
1.10.0 | beta 1.10.0.3 | テクスチャが変更された。 | |||
Legacy Console Edition | |||||
TU1 | CU1 | 1.0 | Patch 1 | レッドストーンリピーターが追加された。 | |
TU19 | CU7 | 1.12 | ロック機能が追加された。 | ||
New Nintendo 3DS Edition | |||||
0.1.0 | レッドストーンリピーターが追加された。この時ロック機能も実装された。 |
トリビア[]
*レッドストーンリピーターは信号を1レッドストーンティック遅延する。もしレッドストーンリピーターに1ティック以下の短い信号(例:ピストンと砂によるパルサー回路)が入力されると、レッドストーンリピーターは信号を出力しない。
問題点[]
「レッドストーンリピーター」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。