リソースパック(英:Resource Pack)は、テクスチャ、翻訳文や言語、フォント、サウンド、モデル、およびエンドポエムやスプラッシュテキストなどを、ゲーム本体を書き換えることなくカスタマイズするための仕組みである。
使用方法[]
リソースパックの追加[]
リソースパックを使用するには、まずリソースパックをゲームが読み込み可能な場所に配置する必要がある。これにはゲーム内の設定から行う方法と、フォルダに直接配置する方法の2通りがある。
ゲーム内からリソースパックを追加する場合は、まず設定⇒「リソースパック設定」で「リソースパックの選択」画面を開く。この状態でゲームのウィンドウにリソースパックをドロップすると、そのリソースパックが利用可能になる。この際、リソースパックは圧縮されていないフォルダそのままの状態でも、.zip
ファイルでもよい。
フォルダから行う場合は、使用したいリソースパックを.minecraft
フォルダ内のresourcepacks
フォルダに保存する。ゲーム内で行う場合と同様、ファイルは圧縮・非圧縮を問わない。なおこのフォルダは「リソースパックの選択」画面の「パックフォルダーを開く」から開くこともできる。設定からリソースパックを追加した場合も、内部的にはこのフォルダにリソースパックが複製されている。
リソースパックの読み込み[]
リソースパックをゲームに追加したら、次にそのリソースパックを実際にゲームに読み込ませる必要がある。リソースパックの読み込み設定は、設定⇒「リソースパック設定」で開く「リソースパックの選択」で行う。
この画面では、どのリソースパックを読み込むかと、その優先順位を設定できる。
画面左「利用可能」にはゲームに追加されたリソースパックの一覧が表示されており、使用したいリソースパックを選択して右三角をクリックすることでこれが画面右「選択中」の欄に移動する。
リソースパックは、画面右「選択中」の欄に並んでいる順に従って読み込まれる。一番下のリソースパックから順番に読み込まれ、要素の被りがあった場合はあとに読み込まれたもので置換されるので、リソースパックの要素の反映の優先順位は欄内上に行くほど高くなる。この順番は、リソースパックを選択して上下矢印をクリックすることで変更できる。
「完了」を押すとリソースパックが読み込まれ、設定が反映される。
なおこの画面には追加したリソースパックに加えてビルトインのリソースパックが存在するが、これは削除できない。特に「デフォルト」のリソースパックは無効化することができない。
現在読み込まれているリソースパックの内容を手動で書き換えた場合はF3 + Tでリソースパックを再読み込みすることで反映できる。これはリソースパックの振る舞いを確認しながらパックを作成・導入するのに有用である。
デフォルトのリソースパック[]
リソースパックはワールドのフォルダ(.minecraft\saves\<ワールド名>)の一番上の階層にresources.zip
という名前の.zip
ファイルとして保存することで、そのワールドのデフォルトのリソースパックに設定することができる。このリソースパックはそのワールドでプレイしている際にのみ、「デフォルト」のリソースパックの上にデフォルトで表示される。
サーバーではserver.propertiesに.zip
ファイルのダウンロードへのリンクをresouce-pack=
で指定することによって、サーバーに参加したプレイヤーにそのリソースパックをダウンロードするかどうかを提示できる。また、resouce-pack-required=true
と設定することによってそのリソースパックを使用するよう強制できる。リソースパックの使用を拒否すると、そのプレイヤーはサーバーから接続切断される。
「デフォルト」のリソースパック以外にもビルトインのリソースパックには1.14以前の古いテクスチャを使用できる「プログラマーアート」、メニュー画面のUIのコントラストを強調し視認性を強調できる「ハイコントラスト」がある。
作成方法[]
フォルダの作成[]
リソースパックは、単一のフォルダの中に所定の形式にしたがって必要なファイルを配置していくことで作成される。リソースパックを作成するには、まずパックの母体となるフォルダを1つ作成しよう。フォルダ名はそのリソースパックであると判別が付くものであれば何でもよい。
pack.mcmeta
[]
作成したフォルダがリソースパックとして認識されるためには、pack.mcmeta
というファイルがリソースパックの一番上の階層に必要である。
このファイルはJSONファイルであるから、適切なテキストエディタで以下の構造のJSONを記述したうえでファイル名をpack.mcmeta
に変更すればよい。JSONの記法に関しては当該記事を参照のこと。
- 最上位のオブジェクト。
- pack: リソースパックの情報を格納しているオブジェクト。
- pack_format: パックのバージョン。Minecraftのバージョンによって対応しているリソースパックのバージョンは異なり、要求されたバージョンとパックのバージョンが異なる場合は「非対応」と表示され読み込むことができない。バージョンの対応は#フォーマットを参照。
- description: 「リソースパックの選択」でパック名の下に表示されるテキスト。テキストは最大2行で表示され、長すぎると見切れる。
- description: descriptionの別表記。JSONテキストが使用できる。 descriptionと同時に指定することはできない。
- supported_formats: (任意)このパックが対応しているバージョンを指定する。複数のバージョンを指定することで、
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以降の複数のバージョンに対応したリソースパックにすることができる。単一の値を指定する場合は 整数で、バージョンを列挙する場合は リスト形式で、バージョンの上限と下限を設定する場合は オブジェクト形式で指定する。このフィールドがあっても、バージョン15以前の環境における認識の都合で pack_formatを省略することはできない。- : リスト形式の場合は、リスト内にパックバージョンを示す整数を並べる。
- min_inclusive: オブジェクト形式の場合は、ここに下限値を整数で入力する。
- max_inclusive:オブジェクト形式の場合は、ここに上限値を整数で入力する。
- language: 追加する言語の情報。新しい言語を追加しない場合は省略可能。
- filter: 自身より優先度の低いリソースパックが読み込まれる際に、特定のファイルの読み込みを除外するためのフィールド。 blockリスト内の条件のいずれかに一致するファイルは読み込まれない。
- block: 条件となるパターンのリスト。
- それぞれのパターン。
- namespace: 読み込みを除外したいファイル・フォルダが含まれる名前空間を正規表現で指定する。指定しない場合は、すべての名前空間に適用される。
- path: 読み込みを除外するファイル・フォルダのパスを正規表現で指定する。指定しない場合は、すべてのファイルに適用される。
- それぞれのパターン。
- block: 条件となるパターンのリスト。
- overlays
overlays
ディレクトリに格納された上書き用パックに関するデータ。詳細は#パックの上書きも参照。- entries:
- 各上書きパックに関するデータ。
- directory: 上書きパックの名前。
- formats: 上書きパックが対応しているバージョン。 supported_formatsと構造は同じ。
- 各上書きパックに関するデータ。
- entries:
- pack: リソースパックの情報を格納しているオブジェクト。
また、パックの最上位のディレクトリには、pack.png
という画像ファイルを置くことができ、これはリソースパックメニューでアイコンとして表示される。そのファイルがない場合は、デフォルトのアイコンが使用される。
雛形[]
複数バージョン対応、ファイルのフィルタリング、言語の追加、バージョンに応じた内容の上書きなどの特殊機能を使用しない場合は、pack.mcmeta
の内容は次のようになる。
{
"pack":{
"pack_format": 22,
"description": "ここにリソースパックの説明を入力"
}
}
フォーマット[]
値 | バージョン | 主な変更点 | |
---|---|---|---|
開発版 | 正式版 | ||
1 |
13w24a–1.8.9 | 1.6.1–1.8.9 |
リソースパックが実装された。 |
2 |
15w31a–1.10.2 | 1.9–1.10.2 |
モデルのシステムが変更され、タグを利用した状況に応じてモデルを使い分けや、multipart方式でのモデル指定が可能になった。 |
3 |
16w32a–18w47a | 1.11–1.12.2 | ファイル名が全て小文字でなくてはならなくなった。 |
4 |
18w48a–19w46b | 1.13–1.14.4 | ブロック・アイテムのテクスチャのファイル名の大半が変更された。 フォルダ textures/blocks がtextures/block 、textures/items がtextures/item にそれぞれ改名された。
|
5 |
1.15-pre1–1.16.2-pre3 | 1.15–1.16.1 |
チェストのテクスチャのUV配置が変更された。 |
6 |
1.16.2-rc1–1.16.5 | 1.16.2–1.16.5 | MC-197275(塀の更新によりバージョン5 の1.15~1.16との互換性が失われた)に対応したバージョン更新。
|
7 |
20w45a–21w38a | 1.17–1.17.1 | ドラウンドのテクスチャの反転方式が変更された。 草の道(grass_path)が土の道(dirt_path)に改名された。 ゲームモード選択画面のスロットのテクスチャが25ピクセルから26ピクセルに変更された。 |
8 |
21w39a–1.18.2 | 1.18–1.18.2 | inventory.png にステータス効果の小型版アイコンが追加された。
|
9 |
22w11a–1.19.2 | 1.19–1.19.2 | pack.mcmeta にファイルのフィルタリング用セクション filterが追加された。
|
11 |
22w42a–22w44a | — | 平坦化以前(バージョン3 と4 )に対するデータ修正機能がゲーム本体から削除された。
|
12 |
22w45a–23w07a | 1.19.3 | ヴェックスのテクスチャとモデルが変更された。 クリエイティブインベントリの7番目のタブ追加により、 tabs.png の幅が2ピクセル小さくなった。atlases ディレクトリでテクスチャアトラスの生成設定が行えるようになった。ブロックとアイテムのテクスチャが、モデルの処理よりも前に読み込まれるようになった。 |
13 |
1.19.4-pre1–23w13a | 1.19.4 | エンチャントのオーラがenchanted_glint_entity.png とenchanted_glint_item.png の二つに分割された。鍛冶台の旧テクスチャが legacy_smithing.png に移動されるとともに、1.20に向けて新しいGUIのテクスチャをsmithing.png に追加した。
|
14 |
23w14a–23w16a | — | minecraft.png のスプライトの配置が変更され、invite_icon.png およびminecraft.png がより高品質に、かつ2行に分割しない形で再作成された。
|
15 |
23w17a–1.20.1 | 1.20–1.20.1 | 字形供与子legacy_unicode が削除され、字形供与子uniform で使用されていたビットマップが削除された。uniform フォントがUnifont 15.0.01を使用するようになり、多くの文字の字形が変更、使用可能文字が増加、合字の点線円の非表示対応がなされた。credit.json に組織の第二階層を表すdisciplines が追加された。
|
16 |
23w31a | — | pack.mcmeta に多バージョン対応を実現する supported_formatsが追加され、バージョン条件に応じたパックの上書きを行うためのディレクトリoverlays が追加された。
|
17 |
23w32a–1.20.2-pre1 | — | スプライトのテクスチャの敷き詰め方法が.mcmeta ファイルで指定できるようになった。map_icons.png に村の構造物アイコンが追加された。
|
18 |
1.20.2-pre2–23w41a | 1.20.2 | 探検家の地図のアイコンが追加された。 |
19 |
23w42a | — | Crafterのブロックモデル、アイテムモデル、ブロック状態定義ファイル、GUIテクスチャが追加された。 |
20 |
23w43a–23w44a | — | コウモリのモデルが変更された。 |
21 |
23w45a–23w46a | — | Breeze関連のテクスチャが追加された。 テクスチャとして .png 以外の画像が使用できなくなった。
|
22 |
1.20.3-pre1–23w51b | 1.20.3–1.20.4 | minecraft:grass がminecraft:short_grass に改名された。
|
24 |
24w03a–24w04a | — | 字形供与子ttf の仕様が変更された。
|
25 |
24w05a–24w05b | — | Vaultのブロックモデル、アイテムモデル、ブロック状態定義ファイル、テクスチャが追加された。 |
26 |
24w06a– | — | Wind Chargeのブロックモデル、アイテムモデル、ブロック状態定義ファイル、テクスチャが追加された。 フォント設定ファイルにおいて、字形供与子をフォント設定に従って有効化・無効化できるようになった。 |
内容の作成[]
pack.mcmeta
を作成したら、あとはリソースパックの内部に上書き・追加したい要素に関するファイルのみを作成することでリソースパックとして機能するようになる。
リソースパックに必要なファイルは、pack.mcmeta
およびいくつかのアイコンファイルを除きすべて/assets/<名前空間>/
以下に保存する。この「名前空間」とはファイルを分類するための機能であり、プロジェクトごとにファイルを別々の名前空間フォルダに分けて保存しておくと名称の衝突を避けるとともに参照が容易になる。なお、ファイルの参照は名前空間をまたいでも正常に行える。また一般のMinecraftの要素はminecraft
名前空間に分類される。名前空間ID#名前空間も参照。
ファイルの配置場所やそのファイルの記法等々については多岐に渡るため、ここではなくリソースパックの各要素の記事で紹介している。リソースパックで使用できる各要素については、#内容から簡単な機能の説明とともにリンクを掲載してある。
- (リソースパック名)
- pack.mcmeta
- pack.png(リソースパックのアイコン)
- assets
- icons(ゲーム自体のアイコン各種を格納)
- icon_16x16.png
- icon_32x32.png
- minecraft.icns
- (名前空間名)
- sounds.json
- blockstates
- (ブロック状態).json
- gpu_warnlist.json
- font
- (フォント).json
- icons
- icon_16x16.png
- icon_32x32.png
- minecraft.icns
- lang
- (言語ID).json
- models
- particles
- (パーティクル).json
- regional_compliancies.json
- sounds
- (#サウンド).ogg
- shaders
- post
- (ポストシェーダー).json
- program
- (フラグメントシェーダ).fsh
- (プログラム).json
- (頂点シェーダ).vsh
- post
- texts
- (テキスト名).txt
- textures
- block
- (テクスチャ名).png
- colormap
- (テクスチャ名).png
- effect
- (テクスチャ名).png
- entity
- (テクスチャ名).png
- (entity type)
- (テクスチャ名).png
- environment
- (テクスチャ名).png
- font
- (テクスチャ名).png
- gui
- (テクスチャ名).png
- advancements
- (テクスチャ名).png
- backgrounds
- (テクスチャ名).png
- container
- (テクスチャ名).png
- creative_inventory
- (テクスチャ名).png
- presets
- (テクスチャ名).png
- title
- (テクスチャ名).png
- background
- (テクスチャ名).png
- item
- (テクスチャ名).png
- map
- (テクスチャ名).png
- misc
- (テクスチャ名).png
- mob_effect
- (テクスチャ名).png
- models
- armor
- (テクスチャ名).png
- armor
- painting
- (テクスチャ名).png
- particle
- (テクスチャ名).png
- block
- icons(ゲーム自体のアイコン各種を格納)
なお、.minecraft/versions/<バージョン名>
にある<バージョン名>.jar
ファイルを展開した中にあるassets
フォルダはリソースパックの構造を満たしており、バニラで使用されている様々なデータを見ることができる。
不要なファイルやフォルダを消去してリソースパックの雛形として、またはリソースパックで使用するファイルの手本、あるいは参照先のパス・IDの確認に使用できる。
内容[]
以下では、リソースパックで追加・上書きできる各種の要素について簡単に解説する。詳しい説明やファイルの配置場所・ファイルの記法などについては、それぞれの記事を参照のこと。
言語[]
リソースパックを用いると、特定の言語の翻訳文を上書き・追加したり、ゲームに存在しない言語を実装することができる。
追加した翻訳文はJSONテキストを用いることで呼び出すこともでき、看板や本、コマンドで出力するメッセージなどを多言語対応させることができる。またバイオームの名前など、データパックを用いて新たに追加した要素の名称を定義する為にも必要となる場合がある。
テクスチャ[]
テクスチャを書き換えることで、ブロックやアイテム、エンティティやメニュー画面のデザインなど、ゲーム内の様々な要素の見た目を変更することができる。解像度などは自由に設定できるほか、一部のテクスチャにはアニメーション効果など、特殊な効果を設定することも可能である。
フォント[]
リソースパックを用いると、テクスチャファイル、またはOpenTypeフォントやTrueTypeフォントのフォントファイルなどを参照してフォントを追加・上書きすることができる。
追加したフォントはゲーム内でデフォルトの文字として使用することも、またJSONテキストを用いて呼び出すこともできる。
モデル[]
リソースパックでは、ゲーム内で表示されるブロックやアイテムの3Dモデルを書き替えることもできる。
ブロックはブロック状態ごとに別々のモデルを指定することができる。一方アイテムは overridesを使用することでアイテムの状態(使用中など)に応じて別のモデルを参照でき、特にcustom_model_data
を用いるとアイテムのNBTデータに基づいて任意のモデルを参照できる。
サウンド[]
リソースパックのassets/minecraft/sound
下に拡張子.ogg
のサウンドファイルを追加することで、ゲームの既存のサウンドを上書きしたり、全く新しいサウンドを追加することができる。
新しく追加されたサウンドに関しては、assets/minecraft
下に追加するsounds.json
というファイルでサウンドイベントと結びつけることでゲーム内で鳴らすことができるようになる。既存のサウンドイベントと結びつけた場合はゲーム内の対応するゲームイベントの発生時に鳴らすことができるが、新規のサウンドイベントと結びつけた場合は/playsound
コマンドでのみ鳴らすことができる。
なおsounds.json
はリソースパックの他のファイルと異なり下位のパックに存在するsounds.json
の内容を完全に上書きするのではなく、各パックのsounds.json
の内容を統合していく形を採っている。
テキスト[]
assets/minecraft/text
にはゲーム内で使用されるテキストを記録したファイルを格納することができる。適切な名前と形式のファイルを格納することで、ゲーム内の対応するテキストを上書きすることができる。現在、UTF-8エンコードの3種類の.txt
ファイルと1種類のJSONファイルが使用できる。
credit.json
- Minecraftの制作に関わった人物を紹介するクレジットを生成するためのファイル。以下のJSON構造で記載されている。
- クレジットの節のリスト。
- クレジットの各節に関するデータを格納するオブジェクト。概ね団体別で節分けがされている。
- section: この節のタイトル。概ね団体名が記載される。
- disciplines: 団体内の各部署のリスト。
- 各部署に関するデータを格納するオブジェクト。
- discipline: 部署の名称("Design"や"Programming"、"Audio"など)。
- titles: 部署内の地位(肩書)のリスト。
- 各地位に関するデータを格納するオブジェクト。
- title: この地位(肩書)の名称("Tecnical Director"や"Game Developers"、"Software Engineers"など)。
- names: この地位に属する人物のリスト。
- 各人物の氏名。
- 各地位に関するデータを格納するオブジェクト。
- 各部署に関するデータを格納するオブジェクト。
- クレジットの各節に関するデータを格納するオブジェクト。概ね団体別で節分けがされている。
postcredits.txt
- エンディングの最後、クレジットの後に表示される引用文のテキストを記録するテキストファイル。
splashes.txt
- メインメニューに表示されるスプラッシュテキストを規定しているテキストファイルである。改行ごとに個々のスプラッシュテキストが記述されており、どのスプラッシュも異なる内容に置き換えることができる。
シェーダー[]
リソースパックのシェーダーを用いるとゲームの描画を調整することができる。使用言語はOpenGL Shading Languageである。
地域的法令に基づく警告[]
地域的法令に基づく警告は、assets/<名前空間>/regional_compliancies.json
でカスタマイズできる。このJSONファイルは以下の構造を持つ。
- 最上位のオブジェクト。地域ごとの警告のリストの一覧を含む。
- <地域コード>: 特定の地域で表示する警告のリスト。このタグのキー自体にはISO 3166-1による地域コードを入力する。このコードがデバイスのロケール設定に一致すると、リスト内で定義された警告が表示される。
- 各警告のデータ。
- delay: 起動から警告が表示されるまでの時間(分)。0には設定できない。
- period: 警告が表示されるインターバル(分)。0には設定できない。
- title: この警告のタイトルの翻訳キー。被翻訳テキストの with(テキスト代入部の補完文字列のリスト)には、この警告の現在の表示回数が与えられる。
- message: この警告の本文の翻訳キー。被翻訳テキストの with(テキスト代入部の補完文字列のリスト)には、この警告の現在の表示回数が与えられる。
- 各警告のデータ。
- <地域コード>: 特定の地域で表示する警告のリスト。このタグのキー自体にはISO 3166-1による地域コードを入力する。このコードがデバイスのロケール設定に一致すると、リスト内で定義された警告が表示される。
パック内容の上書き[]
overlays
ディレクトリにはパックの「通常」の要素を上書きできる下位パックが格納できる。このパックの構造はpack.mcmeta
とpack.png
が存在しないほかは基本的に普通のリソースパックと変わりない。
これらの下位パックのメタデータは最上位のパックのpack.mcmeta
の overlaysフィールドにおいて管理されており、それぞれの下位パックの対応するパックバージョンとディレクトリ名が記録されている。
これらの下位パックは、クライアントの要求するフォーマットを満たしていれば上位パックの内容を上書きする形で適用される。下位パックによる上書きでファイルを追加したり上書きすることはできるが、上位パックに存在するファイルを削除することはできない。下位パック同士の間での適用の順番はリストの下側から順にであり、リストのより上側のパックが下側のパックの内容を上書きすることができる。
こうした下位パックはpack.mcmeta
の supported_formatsでリソースパック自体は複数のバージョンに対応していると宣言しつつ、特定のバージョンのみに対応しているとして設定した下位パックを用意することで、バージョンに応じた読み込み内容の調整を行うことに利用できる。
歴史[]
Java Edition | |||||
---|---|---|---|---|---|
1.6.1 | 13w24a | テクスチャパックに置き換わる機能としてリソースパックが追加された。1.5までのテクスチャーパックは Mojang の変換ツール (Minecraft Texture Ender) で変換出来る。 | |||
1.6.2 | HDフォントを使用した際にフォントが歪むバグが修正された[1]。 | ||||
1.7.2 | 13w36a | 一度に複数のリソースパックを適用出来るようになった。 | |||
13w42a | assets/minecraft/music のファイルが assets/minecraft/sounds/music へ、assets/minecraft/sound のファイルが assets/minecraft/sounds へ移動された。 | ||||
1.7.4 | 13w48a | Mojang のロゴを変更する機能が削除された | |||
1.8 | 14w06a | ブロックモデルを変更できるようになった。 | |||
14w07a | リソースパックをマップにバンドルできるようになった。 | ||||
14w25a | カスタムアイテムのモデルを適用出来るようになった。 | ||||
テクスチャをブロックとアイテムに指定できるようになった。 | |||||
アニメーションに interpolate が追加された。 | |||||
1.8.8 | pre | パックのバージョン番号が合っていないとエラーが表示されるようになった。このときバージョン番号が 1 でなければならなくなった。 | |||
1.9 | 15w31a | アイテムタグや multipart、ディスプレイタグの追加などが行われ、モデルのシステムが変更された。それに伴い、リソースパックのバージョン番号が 2 に変更された。 | |||
古いディスプレイタグを持つリソースパックを使用すると異常にスケールアップされて見えた。また、2Dテクスチャで置き換えられたブロックはインベントリや手に持っているときに回転しなかった。これはモデルにディスプレイタグがないときと同様である(画像を参照)。 | |||||
1.11 | 16w32a | リソースパックのバージョンが 3 になった。
| |||
リソースパック内のファイル名が全て小文字になった。 | |||||
1.13 | 17w48a | リソースパックのバージョンが 4 になった。
| |||
デフォルトのリソースパックがを上下に移動できるようになった。 | |||||
textures フォルダ内の、Blocks フォルダのうち不透明なブロックのテクスチャーがBlock フォルダに移動された。 | |||||
1.15 | Pre-release 1 | リソースパックのバージョンが 5 になった。 | |||
1.16.2 | Release Candidate 1 | 塀のブロック状態の非互換性に対応するため、バージョンが6 になったMC-197275。 | |||
1.17 | 20w45a | バージョンが7 になった。 | |||
21w05a | アイテムモデルでオーバーライドを多用した時の性能が改善された。 | ||||
GUIテクスチャtoasts.pngにバンドルのチュートリアル用のアイコンが追加された。 | |||||
Pre-release 1 | assets/minecraft/texts 内のファイルcredits.txt がcredits.json に変更され、形式もプレーンテキストからJSONに変更された。 | ||||
1.18 | 21w37a | Minecraft Dungeonsで使われているフォントillageralt が追加された。コマンドでのみ使用可能である。 | |||
21w39a | inventory.pngにインベントリ画面でのステータス効果一覧の二つのモードに対応するスプライトが追加された。 | ||||
バージョンが8 になった。 | |||||
1.18.2 | 22w06a | 韓国でのゲーム法[注釈 1]に基づくゲームプレイ時間のタイマーと注意書の通知機能[注釈 2]の制御のためのファイルassets/minecraft/regional_compliancies.json が追加された。デフォルトでは韓国でのみ表示されるようになっている。 | |||
1.19 | 22w11a | pack.mcmeta にfilter 節が導入された。
| |||
バージョンが9 になった。 | |||||
1.19.3 | 22w42a | バージョン3 および4 (平坦化前)のリソースパックに対する修正機能が削除された。
| |||
バージョンが11 になった。 | |||||
22w45a | バージョンが12 になった。 | ||||
1.19.4 | 23w07a | バニラのリソースパックにおいて、言語ファイルen_us 内の翻訳が翻訳キーのアルファベット順に並べ替えられた。 | |||
1.19.4 Pre-release 1 | 組み込みのリソースパック「ハイコントラスト」が追加された。これはUIのコントラストを強調するものである。 | ||||
エンチャントのオーラがエンティティとアイテムで分割されたことに伴い、バージョンが13 になった。 | |||||
1.20 | 23w14a | バージョンが14 になった。 | |||
23w17a | フォントおよびクレジットの更新により、バージョンが15 に上がった。
| ||||
字形供与子の type、legacy_unicode が削除された。
この字形供与子の形式では、文字コードに対応するテクスチャファイルからGNU Unifontの字形を抽出して文字を描画していた。以下の追加フィールドを持つ。
unicode_page_## の形式に従っており、文字コードの頭文字が## の文字が対応するファイルから読み込まれるようになっていた。各テクスチャファイルには頭文字が## である256文字の字形が16文字×16文字の正方形型に文字コード順に並べられ、一文字当たり16×16の範囲に透明地に白色で描かれていた。また各文字の幅はglyph_sizes.bin というバイナリファイルによって定義されており、このバイナリファイル上に1バイトにつき1文字分の文字幅データが格納されていた。各バイトの上位4ビットが字形の始まる列番号(0~15)、下位4ビットが字形の終わる列番号を表現しており、16×16の全域を使用する文字ならばその値は例えば0F であった。 | |||||
legacy_unicode の代替として.hex ファイルから字形を読み込んでデフォルトのUnifont字形を上書きできる字形供与子unifont が追加された。 | |||||
他のフォント設定ファイルを読み込むことのできる字形供与子reference が追加され、複数のフォントを共用する設定ファイルが記述しやすくなった。 | |||||
クレジットの内容がcredit.json ファイルで定義されるようになった。 | |||||
1.20.2 | 23w31a | バージョンが16 になった。
| |||
pack.mcmeta ファイルにsupported_formats が追加され、バージョン16 以降の複数のバージョンに対応したパックが作成できるようになった。 | |||||
読み込み環境の対応バージョンに応じてパックの内容を上書きできるoverlays ディレクトリが追加され、pack.mcmeta にも対応するフィールドが追加された。 | |||||
GUIのスプライトが従来は一つのシートに纏められていたが、textures/gui/sprites 下に個別のスプライトとして分割されて保存されるようになった。 | |||||
GUIのスプライトを.mcmeta ファイルで変形設定できるようになった。 | |||||
23w32a | バージョンが17 になった。 | ||||
Pre-release 2 | バージョンが18 になった。 | ||||
1.20.3 | 23w42a | バージョンが19 になった。 | |||
23w43a | バージョンが20 になった。 | ||||
23w45a | バージョンが21 になった。
| ||||
テクスチャとして使用できる画像の拡張子が.png のみになった。 | |||||
Pre-Release 1 | バージョンが22 になった。 | ||||
開発中のJava Edition | |||||
1.20.5 | 24w03a | バージョンが23 になった。 | |||
24w05a | バージョンが25 になった。 | ||||
24w06a | バージョンが26 になった。 |
関連項目[]
- チュートリアル/リソースパックの作成
- Programs and editors/Resource Pack Creators
注釈[]
脚注[]
ヘルプ | |||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
メニュー画面 |
| ||||||||||||||||
開発元 | |||||||||||||||||
ゲームのカスタマイズ | |||||||||||||||||
エディション |
| ||||||||||||||||
ゲーム |
| ||||||||||||||||
映画 |
| ||||||||||||||||
書籍 |
| ||||||||||||||||
その他メディア |
| ||||||||||||||||
イベント |
| ||||||||||||||||
公式商品 |
| ||||||||||||||||
その他 |