ドロッパー(英:Dropper)は、アイテムの排出もしくは別のコンテナへの移転に用いることのできるブロックである。
入手[]
ドロッパーはツルハシを用いれば何製でも回収可能だが、ツルハシ以外で採掘すると何もドロップしない。
ブロック | ドロッパー | |
---|---|---|
硬さ | 3.5 | |
回収道具 | ||
採掘時間[注釈 1] | ||
デフォルト | 17.5 | |
木 | 2.65 | |
石 | 1.35 | |
鉄 | 0.9 | |
ダイヤモンド | 0.7 | |
ネザライト | 0.6 | |
金 | 0.45 |
クラフトから[]
材料 | クラフトのレシピ |
---|---|
丸石 + レッドストーンダスト |
用途[]
ドロッパーはコンテナとして、もしくはアイテムを移動するためのレッドストーンの構成部品として利用できる。
ドロッパーを設置するためには設置を行う。ドロッパーは設置する際に、その出口を上下を含むあらゆる方向に向けることができる。設置した際、ドロッパーの出口は設置を行った側(プレイヤーのいる方向)を向く。
ドロッパーはピストンで移動できない[ComputerおよびLegacy Console Edition限定]。また、水や溶岩はドロッパーの周りを流れる。
コンテナとして[]
ドロッパーは9つのインベントリを持つ。
ドロッパーを右クリックするとGUIが開く。GUIの画面でドラッグするか ⇧ Shift キーでドロッパーにアイテムを入れることができる。Esc キーを押せばGUIが閉じる。
既定のGUIの名称は「ドロッパー」となっている。これは金床で名付けをするか、/blockdata
コマンドで変更できる(例えば、座標(0,64,0)に置かれているドロッパーを「Alice's Dropper」と名付けるには、/blockdata 0 64 0 {CustomName:"Alice's Dropper"}
を実行すればよい。
ドロッパーは /blockdata
コマンドで Lock
タグを設定することでロック/アンロックできる。ドロッパーの Lock
タグが空でない場合、Lock
タグの値と同じ名前のアイテムを持つプレイヤー以外はそのドロッパーにアクセスできなくなる。例えば、座標 (0, 64, 0) に置かれているドロッパーを「Alice's Key」というアイテムを持つプレイヤーしかアクセスできないようにロックするには、/blockdata 0 64 0 {Lock:"Alice's Key"}
を実行すればよい。
レッドストーン機器として[]
ドロッパーは他のコンテナにアイテムを輸送する機能を持つ。
- 動作
- ドロッパーは以下の場合に動作する。
- 隣に動力部品が置かれた場合(例外:レッドストーントーチを直接ドロッパーに刺した場合は動作しない)
- 隣の不透過ブロックが動力を受け取った場合(動力の強弱は問わない)
- ドロッパーに向けて置かれているリピーターもしくはコンパレーターが動力を受け取った場合
- ドロッパーにレッドストーンダストが接続されており、そのレッドストーンダストが動力を受け取った場合
- 「接続されている」とは、レッドストーンダストがドロッパーに向いている場合、ドロッパーの上にある場合、「ドット」状態のレッドストーンダストが隣接している場合、のいずれかを指す。レッドストーンダストがドロッパーを向いていない場合は「接続されている」とはみなさない。
- 加えて、ドロッパーは準接続によっても動作する。ドロッパーはその上にある機械部品が上記のいずれかの条件によって動作した場合もドロッパーが動作する。ドロッパーの上に機械部品が無い場合でも(ドロッパーの上が空気もしくは透過ブロックの場合でも)準接続されたドロッパーは動作するが、ドロッパーがブロック更新(ドロッパーから2ブロックまでのレッドストーンの更新も含む)を受け取れる場合に限る。
- ドロッパーは1レッドストーンティック(2ゲームティック、0.1秒)以下の信号では動作しない。
- 振る舞い
- レッドストーン信号を入力されたドロッパーは2レッドストーンティック(4ゲームティック、0.2秒)待ち、インベントリからアイテムを排出する。レッドストーン信号を入力し続けてもドロッパーは続けてアイテムを排出はしない。アイテム排出は信号がOFF→ONになったタイミングでのみ行われる(つまり ON パルスで動作する)。複数のアイテムを排出したい場合はクロック回路の信号をドロッパーに入力するとよい。
- 複数のスロットにアイテムが入っている場合、どのスロットのアイテムが排出されるかはランダムである。ドロッパーが最初に起動されたときではなく、アイテムが排出されるときにスロットが選択されるので、起動とアイテムの分配との間にアイテムをドロッパーに出し入れすることもできる。
- ドロッパーがコンテナーに向けられている場合、排出されたアイテムはそのコンテナーに格納される。そうでない場合は、プレイヤーが捨てる操作を使った時と同様にドロッパーの向いている方向に放り投げられる。
- ドロッパーは空の状態で信号が入力されたときやアイテムをを空中に排出した場合に「カチカチ」という音(Sounds.json#Sound_events の
random.click
)を鳴らす。ただし、他のコンテナにアイテムを移送する場合はこの音は鳴らない。
ドロッパーは不透過ブロックなので、信号を直接入力して他の機械部品(他のドロッパーも)を動作させることができる。
ドロッパーを並べてアイテムを次々と輸送する方法は dropper pipe としてよく知られている。"dropper pipe" はアイテム輸送にクロック回路が必要になるが、クロック回路の作り方によってはホッパーより高速にアイテムを輸送できる。上方向の "dropper pipe" は特に "droppervator"("dropper elevator" から)として知られている。
製作材料として[]
名前 | 材料 | クラフトのレシピ | 説明 |
---|---|---|---|
Crafter | 鉄インゴット + 作業台 + レッドストーンダスト + ドロッパー |
[JE 1.21およびBE 1.21.0で追加予定] |
技術的情報[]
データ値[]
Bedrock Editionでは、設置されている方向と作動状態がブロックデータとして格納される。
ビット | 値 |
---|---|
0x1 0x2 0x4 |
0~5の値を格納する3ビット:
|
0x8 | 設定されている場合はディスペンサーが作動する |
DV | 詳細 |
---|---|
0 | 下を向いているとき |
1 | 上を向いているとき |
2 | 北に向いているとき |
3 | 南に向いているとき |
4 | 西に向いているとき |
5 | 東に向いているとき |
8 | 下を向いていて、作動している |
9 | 上を向いていて、作動している |
10 | 北に向いていて、作動している |
11 | 南に向いていて、作動している |
12 | 西に向いていて、作動している |
13 | 東に向いていて、作動している |
注:8 ~ 13 の値はレッドストーン動力を受けているときのみ有効である。
ブロック状態[]
名前 | デフォルト値 | 取り得る値 | 説明 |
---|---|---|---|
facing | north,south,east,west,up,down | ディスペンサーの発射する向き。 | |
triggered | true,false | ディスペンサーが作動しているとき、 |
ブロックエンティティ[]
ドロッパーには、自身のデータを保持するブロックエンティティが関連付けられている。
- ブロックエンティティデータ
- すべてのブロックエンティティに共通するタグ
- CustomName: 任意で可能。コンテナの名前。デフォルトの名前に代わり、GUIに表示される。
- CustomName: このビーコンの名称をJSONテキストで指定する。この名称は、ビーコンが
Lock
によってロックされている際に表示されているメッセージ(<名称>はロックされています)で使用される。 - Lock: 何らかの文字列が指定されている場合、その文字列と同じ名前のアイテムを手に持った状態でないとGUIを開くことができなくなる。
- Items: コンテナのアイテムリスト
- : 中に入っているアイテム。slotタグを用いる。ディスペンサーのスロットは0から8まであり、左上の隅が0となる。
- すべてのアイテムに共通するタグ
- : 中に入っているアイテム。slotタグを用いる。ディスペンサーのスロットは0から8まであり、左上の隅が0となる。
- LootTable: 任意。ドロッパーが次に開かれたときに使用されるルートテーブル[注釈 1]。
- LootTableSeed: 任意。ルートテーブルを生成するためのシード。値を0にするか、省略するとランダムなシードが設定される[注釈 1]。
歴史[]
Java Edition | |||||
---|---|---|---|---|---|
1.5 | 13w03a | ドロッパーが追加された。 | |||
13w04a | 全方向に設置出来るようになった。 | ||||
ドロッパーのクラフトレシピから中央のホッパーが削除された。 | |||||
13w10b | 動力を受けているドロッパーがレッドストーンの更新を受けると作動していた問題が修正された。 | ||||
1.9.1 | pre1 | ルートテーブルの追加に伴い、ドロッパーでこれを使用できるようになった。 | |||
1.13 | 17w47a | 平坦化に伴い、数値ID 158 が削除された。 | |||
1.14 | 18w43a | テクスチャが変更された。 | |||
Pocket Edition Alpha | |||||
0.14.0 | build 1 | ドロッパーが追加された。 | |||
0.15.0 | build 1 | ピストンで動かせるようになった。 | |||
Bedrock Edition | |||||
1.10.0 | beta 1.10.0.3 | テクスチャが変更された。 | |||
Legacy Console Edition | |||||
TU19 | CU7 | 1.12 | Patch 1 | ドロッパーが追加された。 | |
1.90 | テクスチャが変更された。 | ||||
New Nintendo 3DS Edition | |||||
0.1.0 | ドロッパーが追加された。 |
問題点[]
「ドロッパー」に関する問題点は、バグトラッカーにて管理されている。問題点の報告はそちらで行ってほしい。
トリビア[]
- ホッパーのように、ドロッパーを数珠繋ぎにして、1ティッククロックの更新クロックを各々に与えると、とても速い輸送システムが出来上がる。これは6方向全てに向けられるというメリットがあり、転送速度は10ブロック/秒になる。こうすることで100ブロックの長いドロッパーパイプを作っても、アイテムは端から端まで10秒しかかからない。
- これはホッパーパイプの2倍の速さとなる。しかしホッパーパイプはコンパクトであり、音を立てない。
- これはまた氷・水パイプの半分の速さとなる(氷の通路の上に水を流し、途中の水源の手前に看板を設置して流れる方向を一定にしたもの)。これもコンパクトに出来、過度のアップデートを発生させないが、水平方向にのみ利用可能で、サバイバルモードで作るならシルクタッチが必要となる。
- ドロッパーの前にクモの巣を置いてそこにブロックをドロップすると、クモの巣の上からブロックをドロップした場合の半分の遅延になる。これを用いて10~12秒の遅延を伴うレッドストーントリガーが作れる。
- 導入当初は、製作レシピにホッパーが含まれていたので、ドロッパーはゲーム中でもっとも複雑な製作レシピになっているものであった。これは3種の異なるものをつくる必要があったためだ。1つはホッパーで、もう1つは(ホッパーを作るために必要な)チェストである。言い換えると1つのドロッパーを作るのに、基本の必須材料から3段階の製作過程を経る必要がある。
- ドロッパーのテクスチャは、ディスペンサーと似ている。
ギャラリー[]
13w03aのバナー画像に、ドロッパーとホッパー付きトロッコがある。
ドロッパーとホッパーによるパイプ輸送システム。どの方向にでも輸送できる方法が示されている。