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この記事はBedrock Edition向けに書かれています。

この記事では、Bedrock Editionでの双方向型自走装置の実装について述べます。

開発[]

Java Editionでは、向かい合わせにした粘着ピストン(吸着ピストン‌[Bedrock Edition限定])のそれぞれにオブザーバー(観察者‌[Bedrock Edition限定])を接続することで、双方向型自走装置を実現することが可能です。

Bedrock Editionでは、この単純な構造では安定した動作をしません。理由の1つに、オブザーバーの挙動があります。Java Editionでは、パルスを発する前に1ティック(0.1秒)の遅延を生じるのに対し、Bedrock Editionでは、3ティック(0.3秒)程の不安定な遅延を生じます。これにより、粘着ピストンの動作順序が安定しないため、工夫が必要です。

この不安定なパルスを安定させる方法としてよく知られたものに、レッドストーンリピーターの使用があります。しかし、ピストンに動かされることを前提とする自走装置にリピーターを搭載することはできません(ドロップしてしまうため)。ピストンで動かしてもドロップせず、パルスを安定させる方法として次のものを提案します。

A
B

この機構の目的は、Aの粘着ピストンを通常より長い時間延ばしておくことです。これによって、粘着ピストンの動作の嚙み合わせを調整することを可能にします。詳細には、ピストンがパルスを受け取った時の動作時間は2ティック(0.2秒)です。しかし、この機構でAの粘着ピストンは、Bの粘着ピストンが伸びた時と縮んだ時の2度、パルスを受け取るため、実際には3ティック(0.3秒)の間(動作時間が重なるため)、動作します。これを実装した自走装置を次に示します。

2ユニット[]

2ユニットから構成された、7ティック(0.7秒)周期で動作する自走装置です。なお、この原理で動作するものとして、ブロック数は最小です。また、伸びているピストンは動かせないことに留意する必要があります。

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この機構には問題点があります。それは、任意のブロックの積載量が少ないことです(ピストンが動かせるブロック数は最大12)。装置自体が1ユニット当たり6ブロック(可動のオブザーバーを除く)で構成されており、最大積載量は、2(12-6)=12ブロックです。この問題点の改善方法を次に述べます。

積載量の増大化[]

上記の自走装置の積載量を増大化を目指します。前述の通り、構成ブロック数を減らすことができないので、動作させるためのピストンを増やす方法を考えます。すなわち、3ユニット以上の自走装置を作ることを目指します。そのためには、1ユニットで、前方のユニットを押す機能と、後方のユニットを引く機能とを両立する必要があります。そこで、上記の自走装置の2ユニットを1ユニットにまとめます。

ブロック数は12。

注意 図では見にくくなっていますが、中央のスライムブロックにはオブザーバーが設置されています。

また、このエンジン(動作の中枢)の実現により、最前方と最後方のユニットは、引く機能を必要とせず、押す機能のみでよいため、少ないブロック数で実現することが可能です。これについては、以下の一方向型自走装置を応用することが可能です。

一方向型自走装置の応用[]

6ティック(0.6秒)周期で動作します。

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この装置では、後方のユニットは粘着ピストンではなく通常のピストンを使用しており、引く機能を持たず、押す機能のみのため、動作順序の精密さを必要としません。そのため、それぞれのユニットが、引く機能だけ、押す機能だけを持つことになります。また、これにより、方向性が定まっているため、一方向型となります。この後方側のユニットは前述のものに適しているため、次のように変形させたものを応用します。

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双方向型自走装置の実装[]

上記のものを組み合わせて、双方向型自走装置を実装します。7ティック(0.7秒)周期で動作します。

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この自走装置のブロック数はユニットごとにそれぞれ、3、12、3。任意のブロックを前後のユニット合計で2(12-3)=18個、積むことができます。さらに、前後のユニットのブロック数には多くの余裕があり、ピストンを積むことによって、さらに多くのブロックを運ぶことが可能です。


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