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(Crowdinでの翻訳に合わせて、"Ticking area" を「ティック領域」に変更。)
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'''スポーンチャンク''' ('''Spawn Chunk''') は、ワールドの[[スポーン]]地点周辺の[[チャンク]]を指し、通常の[[チャンク]]とは異なりメモリから解放されることがない[[チャンク]]のことである。[[Console Edition]] にはスポーンチャンクは存在しない。[[Pocket Edition]] では、類似の仕組みが[[ティック領域]]と呼ばれている。
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'''スポーンチャンク''' ('''Spawn Chunk''') は、ワールドの[[スポーン]]地点周辺の[[チャンク]]を指し、通常の[[チャンク]]とは異なりメモリから解放されることがない[[チャンク]]のことである。[[Console Edition]] にはスポーンチャンクは存在しない。[[Pocket Edition]] では、類似の仕組みが[[ティック領域]][[:en:Ticking area|(英語版)]]と呼ばれている。
   
 
== 振る舞い ==
 
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通常、描画範囲外の古いチャンクはメモリから解放され、新たなチャンクがメモリに読み込まれる。よって古いチャンクに作られていた[[レッドストーン]]の装置や[[チュートリアル/アイアンゴーレムの生産|アイアンゴーレムトラップ]]は機能を停止しまう。一方、スポーンチャンクはメモリから解放されないので、たとえプレイヤーが付近に居ない場合でも、それらの装置が止まることが無くなる。従って {{cmd|/setworldspawn}} コマンドを使ってラグの生じやすい場所、例えばクロック回路が大量にある場所などにスポーン地点を変更してしまうと、ワールド全体でラグが生じることになる。
通常、描画範囲外の古いチャンクはメモリから解放され、新たなチャンクがメモリに読み込まれる。
 
よって古いチャンクに作られていた[[レッドストーン]]の装置や[[チュートリアル/アイアンゴーレムの生産|アイアンゴーレムトラップ]]は機能を停止しまう。
 
一方、スポーンチャンクはメモリから解放されないので、たとえプレイヤーが付近に居ない場合でも、それらの装置が止まることが無くなる。
 
従って {{cmd|/setworldspawn}} コマンドを使ってラグの生じやすい場所、例えばクロック回路が大量にある場所などにスポーン地点を変更してしまうと、ワールド全体でラグが生じることになる。
 
   
 
=== 他のディメンション ===
 
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スポーンチャンクから外周 2チャンクを除いた、エンティティが活性化する領域に限る。
 
スポーンチャンクから外周 2チャンクを除いた、エンティティが活性化する領域に限る。
 
* アイテムは落下し、水流で動かされ、溶岩で焼失し、[[プレイヤー]]が拾わず[[ホッパー]]が回収しなければ 5分後にデスポーンする。
 
* アイテムは落下し、水流で動かされ、溶岩で焼失し、[[プレイヤー]]が拾わず[[ホッパー]]が回収しなければ 5分後にデスポーンする。
* 子の動物や村人などの中立的Mob は大人へと成長する。
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* 子どもの動物や村人などの中立的Mob は大人へと成長する。
** [[]]は[[草ブロック|草]]を食べて[[羊毛]]を生やす。
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** [[ヒツジ]]は[[草ブロック|草]]を食べて[[羊毛]]を生やす。
 
* 真下のブロックが動かされたり壊された[[砂]]と[[砂利]]は落下する。
 
* 真下のブロックが動かされたり壊された[[砂]]と[[砂利]]は落下する。
 
* [[村人]]は条件を満たしていれば[[村人#人工繁殖|繁殖]]する。
 
* [[村人]]は条件を満たしていれば[[村人#人工繁殖|繁殖]]する。
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<!-- https://minecraft.gamepedia.com/Tick の方が正しいので参考にして再構成すべき -->
 
<!-- https://minecraft.gamepedia.com/Tick の方が正しいので参考にして再構成すべき -->
 
プレイヤーが一定の範囲内にいることが発生条件であるような事象については進行しない。
 
プレイヤーが一定の範囲内にいることが発生条件であるような事象については進行しない。
プレイヤーから 128mの範囲を含むチャンクでしか生じないブロックのランダムな変化や、
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プレイヤーから 128m の範囲を含むチャンクでしか生じないブロックのランダムな変化や、
プレイヤーから各軸方向に7チャンク以下の範囲でしか生じない Mob のスポーンなどが該当する。
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プレイヤーから各軸方向に 7チャンク以下の範囲でしか生じない Mob のスポーンなどが該当する。
   
 
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== 場所 ==
 
== 場所 ==
通常スポーンチャンクは初期のワールドスポーン地点を中心として 16×16[[チャンク]]の範囲になっている。
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通常スポーンチャンクは初期のワールドスポーン地点を中心として 16×16[[チャンク]]の範囲になっている。
[[エンティティ]]は周囲 5×5チャンクが読み込まれているときのみ活性化するため、活性化する範囲はワールドスポーン地点の周囲 12×12チャンクに制限される。
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[[エンティティ]]は周囲 5×5チャンクが読み込まれているときのみ活性化するため、活性化する範囲はワールドスポーン地点の周囲 12×12チャンクに制限される。正確には、ワールドのスポーン地点からチャンクの中心までの距離が x軸と z軸方向それぞれに 128m 以下であるチャンクを含める。ごく稀だが、ワールドのスポーン地点がチャンクのちょうど中心にある場合、その軸方向には 17チャンクがロードされ、13チャンクでエンティティが活性化することになる。
正確には、ワールドスポーン地点からチャンクの中心までの距離が x軸と z軸方向それぞれに1 28m以下であるチャンクを含める。
 
ごく稀だが、ワールドスポーン地点がチャンクのちょうど中心にある場合、その軸方向には 17チャンクがロードされ、13チャンクでエンティティが活性化することになる。
 
   
ワールドスポーン地点を特定する方法はいくつかある
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ワールドスポーン地点を特定する方法はいくつかある
 
* [[コンパス]]
 
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** コンパスは常にスポーン地点を指す。
 
** コンパスは常にスポーン地点を指す。
 
* [[ベッド]]にリスポーンしない場合には以下のようなことも可能である。
 
* [[ベッド]]にリスポーンしない場合には以下のようなことも可能である。
** [[アドベンチャー]]モードでは、プレイヤーがスポーンするブロックの北西の角がワールドスポーン地点である。
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** [[アドベンチャー]]モードでは、プレイヤーがスポーンするブロックの北西の角がワールドスポーン地点である。
 
** [[クリエイティブ]]、[[スペクテイター]]、[[サバイバル]]モードでは、スポーン地点の周囲 20×20ブロックのランダムなブロックにスポーンする。繰り返しリスポーンしプレイヤーがスポーンしたブロックを包含する最小の矩形を記録し続けることでスポーン地点を推測できる。矩形が両軸で <code>a < b</code> の間に広がっていれば、スポーン地点は <code>b - 10 &le; x &le; a 10</code> であるような整数 <code>x</code> である。矩形が 20×20ブロックになれば、スポーン地点はその中央である。
 
** [[クリエイティブ]]、[[スペクテイター]]、[[サバイバル]]モードでは、スポーン地点の周囲 20×20ブロックのランダムなブロックにスポーンする。繰り返しリスポーンしプレイヤーがスポーンしたブロックを包含する最小の矩形を記録し続けることでスポーン地点を推測できる。矩形が両軸で <code>a < b</code> の間に広がっていれば、スポーン地点は <code>b - 10 &le; x &le; a 10</code> であるような整数 <code>x</code> である。矩形が 20×20ブロックになれば、スポーン地点はその中央である。
 
* [[コマンド]]で {{cmd|gamerule spawnRadius 0}} としたのち {{cmd|kill}} とする。
 
* [[コマンド]]で {{cmd|gamerule spawnRadius 0}} としたのち {{cmd|kill}} とする。
 
* プレイヤーでないエンティティが[[ジ・エンド]]の[[エンドポータル#エンド側の出口ポータル|エンド側の出口ポータル]]に入るとスポーン地点に出現する。投げ込まれたアイテムが[[オーバーワールド]]の地点の目印となる。プレイヤーは通常通りスポーンするため、上記のことを死なずに行うことも可能である。
 
* プレイヤーでないエンティティが[[ジ・エンド]]の[[エンドポータル#エンド側の出口ポータル|エンド側の出口ポータル]]に入るとスポーン地点に出現する。投げ込まれたアイテムが[[オーバーワールド]]の地点の目印となる。プレイヤーは通常通りスポーンするため、上記のことを死なずに行うことも可能である。
* ワールドスポーン地点を {{cmd|setworldspawn}} を使うことで新たに設定できる。座標を入力しなければ、プレイヤーが現在立っているブロックの北西の角がワールドスポーン地点になる。これだけでは新たなスポーンチャンクがロードされないことに気をつけたい。単に解放されるのを防ぐだけである。近づいたりサーバーを再起動することで、スポーンチャンクは再読み込みされる。するとそれらはスポーンチャンクが移動されるまで読み込まれ続ける。
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* ワールドスポーン地点を {{cmd|setworldspawn}} を使うことで新たに設定できる。座標を入力しなければ、プレイヤーが現在立っているブロックの北西の角がワールドスポーン地点になる。これだけでは新たなスポーンチャンクがロードされないことに気をつけたい。単に解放されるのを防ぐだけである。近づいたりサーバーを再起動することで、スポーンチャンクは再読み込みされる。するとそれらはスポーンチャンクが移動されるまで読み込まれ続ける。
* MOD や外部ツール([[Programs and editors/NBTExplorer|NBTExplorer]] または [[MCEdit]] など)を用いてワールドスポーン地点を見つけたり設定することもできる。
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* Mod や外部ツール([[Programs and editors/NBTExplorer|NBTExplorer]] または [[MCEdit]] など)を用いてワールドスポーン地点を見つけたり設定することもできる。
   
 
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2017年9月5日 (火) 08:27時点における版

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この記事では、Java Edition で常時読み込まれ続ける特定のチャンクの仕組みについて説明しています。Pocket Edition での類似の仕組みについては「ティック領域」をご覧ください。
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スポーンチャンク (Spawn Chunk) は、ワールドのスポーン地点周辺のチャンクを指し、通常のチャンクとは異なりメモリから解放されることがないチャンクのことである。Console Edition にはスポーンチャンクは存在しない。Pocket Edition では、類似の仕組みがティック領域(英語版)と呼ばれている。

振る舞い

通常、描画範囲外の古いチャンクはメモリから解放され、新たなチャンクがメモリに読み込まれる。よって古いチャンクに作られていたレッドストーンの装置やアイアンゴーレムトラップは機能を停止しまう。一方、スポーンチャンクはメモリから解放されないので、たとえプレイヤーが付近に居ない場合でも、それらの装置が止まることが無くなる。従って /setworldspawn コマンドを使ってラグの生じやすい場所、例えばクロック回路が大量にある場所などにスポーン地点を変更してしまうと、ワールド全体でラグが生じることになる。

他のディメンション

スポーンチャンクはメモリから解放されないが、全てのプレイヤーがオーバーワールドから居なくなった 16秒後には進行を停止してしまう。

しかし、その時間制限はエンティティがオーバーワールドと他のディメンションを行き来するとリセットされる。 例えば、オーバーワールドに設置したディスペンサーから矢を繰り返し発射しネザーポータルをくぐらせた場合、たとえオーバーワールドにプレイヤーがいなくても、その処理は続けられる。

処理

進行するもの

以下の処理は、スポーンチャンク内であればプレイヤーの位置に関わらず実行される。

ブロック
  • 溶岩 は普通に流れる。
    • 溶岩は近くのものを燃やす。
  • は延焼する。
エンティティ

スポーンチャンクから外周 2チャンクを除いた、エンティティが活性化する領域に限る。

  • アイテムは落下し、水流で動かされ、溶岩で焼失し、プレイヤーが拾わずホッパーが回収しなければ 5分後にデスポーンする。
  • 子どもの動物や村人などの中立的Mob は大人へと成長する。
  • 真下のブロックが動かされたり壊された砂利は落下する。
  • 村人は条件を満たしていれば繁殖する。
  • アイアンゴーレムの中にスポーンする。
  • 着火された TNT は落下し爆発する。
    • TNT がメモリから解放されたチャンク内に入ると、そのチャンクが読み込まれるまでは、TNT は固まって爆発せず、メモリから解放されたチャンクのブロックは影響を受けない。
機構

進行しないもの

プレイヤーが一定の範囲内にいることが発生条件であるような事象については進行しない。 プレイヤーから 128m の範囲を含むチャンクでしか生じないブロックのランダムな変化や、 プレイヤーから各軸方向に 7チャンク以下の範囲でしか生じない Mob のスポーンなどが該当する。

ブロック
エンティティ
  • 落雷は起こらない
  • モンスターや動物はスポーンしない

場所

通常スポーンチャンクは初期のワールドのスポーン地点を中心として 16×16チャンクの範囲になっている。 エンティティは周囲 5×5チャンクが読み込まれているときのみ活性化するため、活性化する範囲はワールドのスポーン地点の周囲 12×12チャンクに制限される。正確には、ワールドのスポーン地点からチャンクの中心までの距離が x軸と z軸方向それぞれに 128m 以下であるチャンクを含める。ごく稀だが、ワールドのスポーン地点がチャンクのちょうど中心にある場合、その軸方向には 17チャンクがロードされ、13チャンクでエンティティが活性化することになる。

ワールドのスポーン地点を特定する方法はいくつかある

  • コンパス
    • コンパスは常にスポーン地点を指す。
  • ベッドにリスポーンしない場合には以下のようなことも可能である。
    • アドベンチャーモードでは、プレイヤーがスポーンするブロックの北西の角がワールドのスポーン地点である。
    • クリエイティブスペクテイターサバイバルモードでは、スポーン地点の周囲 20×20ブロックのランダムなブロックにスポーンする。繰り返しリスポーンしプレイヤーがスポーンしたブロックを包含する最小の矩形を記録し続けることでスポーン地点を推測できる。矩形が両軸で a < b の間に広がっていれば、スポーン地点は b - 10 ≤ x ≤ a 10 であるような整数 x である。矩形が 20×20ブロックになれば、スポーン地点はその中央である。
  • コマンド/gamerule spawnRadius 0 としたのち /kill とする。
  • プレイヤーでないエンティティがジ・エンドエンド側の出口ポータルに入るとスポーン地点に出現する。投げ込まれたアイテムがオーバーワールドの地点の目印となる。プレイヤーは通常通りスポーンするため、上記のことを死なずに行うことも可能である。
  • ワールドのスポーン地点を /setworldspawn を使うことで新たに設定できる。座標を入力しなければ、プレイヤーが現在立っているブロックの北西の角がワールドスポーン地点になる。これだけでは新たなスポーンチャンクがロードされないことに気をつけたい。単に解放されるのを防ぐだけである。近づいたりサーバーを再起動することで、スポーンチャンクは再読み込みされる。するとそれらはスポーンチャンクが移動されるまで読み込まれ続ける。
  • Mod や外部ツール(NBTExplorer または MCEdit など)を用いてワールドのスポーン地点を見つけたり設定することもできる。

動画

脚注